ホンネはどこにある?

グループインタビューやデプスインタビューなどの定性リサーチで、「ホンネ」にどこまで迫れるのか
ということがよく話題になります。
では、その「ホンネ」とはどこにあるのでしょうか? ホンネというと、いつもいつも心の内に隠れている
ものと思いがちですが、実はフツーにディスカッション する中のフツーの言葉の中に、無防備に転がって
いたりします。 もちろん、人はタテマエとホンネの使い分けをする生き物ですが、ではタテマエとはどんな
時に登場するかと いうと、自分の「自己防衛」「見栄」「利害」が絡んだ時です。

数多くのインタビューを経験する中で、被験者がこの「自己防衛」「見栄」「利害」を発生させる必要が
ないような問いかけや励ましをしていくことで、人は自然に「ホンネ」を語ってしいます。最初はやや
タテマエ的な話をしていても、むしろタテマエを話し続けることの方が難しいのです。まず脈絡に整合性が
なくなりますし、 話している本人が無意識のうちに辛くなってしまうからです。

モデレーターは、被験者のある瞬間の「正直な反応」をとらえて、驚いたり笑ったり、または疑問を呈したり、
いずれにしても何らかの反応をすると、被験者は「正直でいいんだ!」と安心します。すると、その後はスルスル
とホンネ(時にはそこまで話すか?ということまで)で語りまくる流れになります。

よく、定性リサーチはノンバーバルな側面も重要な情報のため、「観察」が大事だと言われますが、自然体で
安心して語ってもらうためには、こちら側も言葉だけでなくノンバーバルなリアクションが重要なのだと思います。
モデレーターって、実は女優顔負けの演技力があったりするのですよ!(笑)