エイジフリー|定性調査のことならRINGOにお任せください|定性調査・マーケティングリサーチ・インタビュー

シニア社会学会会長の袖井孝子さんによれば、人生90年時代となった現代では、老いの進み方も多様なため
画一的に年齢で区別した生き方の押し付けや型にはめる考え方は、現実的でなく時代に合わないとのことです。
これはシニアに限らずどの世代にもいえることで、以前のような年齢区切りの「ライフステージ」アプローチは、
いまやマーケティングでもまったく通用しなくなりました。

で、現代は人生設計が立てにくい時代だそう。
ではどうすればよいかというと、年齢にとらわれない「エイジフリー」という考え方で、いくつになってもモノゴトに
チャレンジし、人生を複線的に設計していくことが必要だそうです。

確かに「高齢者は社会的弱者」とは限らず、一律に何かをしてもらう側だけの生き方を求めていないかもしれません。
若い世代より経済的に余裕のある人もたくさんいます。
往々に「してもらう側」より「してあげる」側の方が、生活の満足度が高いという調査もあるそうです。
「誰かの(何かの)役に立っている」という気持ちが、心の充足や自尊感情を高めるそうです。

ただし、これは何でも一人で生きていけ!という冷たい考え方ではなく、シニアの自立を育むためには、「居場所」
というコミュニティや、困った時の支援体制などのセーフティネットを充実させておくことが大事だそう。
地域のつながりを自ずと持っている女性と違い、特に仕事縁一筋で驀進してきた「定年後の男性」が、これからの
時代をどう生きるかが、最も課題となることのようです。