アウトリーチのマーケティング

村上龍のカンブリア宮殿で、移動スーパーの「とくしまる」という事例を見ました。
買い物難民のご高齢者の庭先、軒先まで商品を積んだ車が来てくれ、買い物を楽しめるという販売方法です。

今まで、広場などに車が来るというのはありましたが、家の前まで週2回来てくれるというのはすごい!
この手法の背景には、「徹底した現場調査」というのがあって、導入前に一軒一軒の状況を歩いて情報収集し、
販売ルートを綿密に決めているということでした。だから「需要は確実にある」ということです。

私が「そうよ、それそれ!」と膝を打ったのは、客に来てもらうのではなく「こちらから出向く」というアウトリーチの
考え方です。

昔、勤務していたマーケティングリサーチ会社で、よく上司が話していたのは「商圏も歳をとる」という言葉です。
東京でも大きな団地のあるエリアに住む人々は、30年前は皆ニューファミリーと呼ばれ、夫婦と子供二人という
かつての典型的な世帯で賑わっていたはずですが、現在は年配の夫婦のみかシングル世帯になっています。
そういう地域に、「商品やサービスを提供する側から出向く」という発想は、高齢社会では重要なマーケティング
の考え方になると思います。

この仕組みにサンプリングを導入したらいいねと思ってみていたら、やはり企業だって放ってはおかないです
よね、既にやってました。(笑)
社長さんが盛んに「80代以上のマーケティングアプローチは他に類をみない」ということを言っていましたが、
高齢社会と地域創生のビジネスモデルとしてとても面白かったです!