市井のマーケッター

世の中には、顧客のことをよーく観察し、商品や市場動向をとても勉強しているマーケッターが、案外身近なところにいます。
たとえばうちの近所の対面化粧品店店長のSさん。各ブランドの特徴は、相当詳しく把握しているし、機能、使い勝手等、
どんな質問にもよどみなく答えてくれます。とにかく知的向上心が旺盛で、化粧品のマーケティング講座に行っているような
楽しい気分になります。

商品知識だけでなく、お客様に接する情報から、例えばシニア層にどんなニーズがあるか、最近の変化なども的確に
捉えています。さらに、化粧品のことに限らず、衣、食、、住、健、遊のあらゆる情報をよく知っていることったら!
体調に関する相談などをすると、ホルモン分泌の話から医者の選定に至るまで、詳しくアドバイスしてくれます。実際、
メーカーの研修などにも頻繁に出かけて勉強しているようです。

そして、豊富な情報に説得力があるのは、「生活者の声を、実際の現場でよく聞いている」ということ。どこかでお仕着せに
仕入れてきた知識ではなく、「現場からあがる生活者の疑問や意見→メーカー研修にフィードバック→現場の説得に
生かす」というサイクルを続けているからだと思います。

結果、都内でも売上は有数で上位に入るらしく、売り場面積はほんとに狭いのに、あそこに行けば何か知的な気分が
満たされるという空間として、これぞ対面販売店の見本!というお店になっています。

やはり「生活者の声を肌で感じる」というのが、マーケティングの基本であり強みなのだなと、Sさんをみていると
つくづく思うわけであります。